2024年度スローガン
一般社団法人 宇治青年会議所
第55代理事長 矢野 孝幸
●はじめに
1969年に全国で431番目のLOMとして宇治青年会議所が誕生しました。「明るい豊かな社会」を実現すべく、地域の魅力発信や人材育成を目的として活動・運動してまいりました。
「奉仕・修練・友情」の三信条を掲げ、その時代に沿う地域課題と向き合い様々な事業を展開してこられた先輩諸兄姉の活動・運動は私たちの誇りであります。そして、2024年、宇治青年会議所は設立55周年を迎えます。
私たちが暮らしている宇治市・久御山町・宇治田原町は自然や文化に恵まれ、全国的にも知名度が高い地域ですが、一方では人口減少や高齢化が進行し、地域の弱体化と後継者不足が課題です。
JCしかなかった時代からJCもある時代へ変わり、まちには行政、他団体の事業が多く開催されています。そのなかでも宇治青年会議所は、若さを活かし時代のニーズに応じた活動・運動を率先して取り組んでいかなければなりません。そのためにも、会議を重ね地域に必要とされる事業を展開し、まちにインパクトを与える団体にしなければなりません。
この課題に立ち向かうためには、宇治青年会議所の掲げる中期ビジョンを対内から浸透させ、メンバーの意識統一と組織の方向性確立が重要です。また未来に向けた事業やまちの魅力を発信し、地域の行政や他団体、市民との協働や交流を強化する必要があります。
地域から愛されるまち、魅力あるまちとして発展させていくためにも、まちづくりに積極的に参加し、地域社会の一員であることを自覚すると共に地域に住まう人々への意識変革が必要であると捉え、自分たちのまちは自身が参画して創るのだという自覚をもって行動することが大切だと考えます。
我々を育ててくれたまちに感謝を込め活動・運動を展開していくことにより、多様な価値観に触れることや物事に真剣に取り組むことによって得られる充実感や達成感は人を大きく成長させます。失敗することを恐れずに何事にもChallengeし、まちにインパクトを与え、地域から求められている運動を展開しましょう。
●55周年実行委員会
宇治青年会議所は、本年55周年という新たな節目を迎えます。
ここまで54年にわたり、先輩諸兄姉が「明るい豊かな社会」の実現に向けて、その時々の社会課題に対し、真摯に向き合い解決に向けて邁進されてきました。脈々と受け継がれてきたこのバトンを次世代へ繋いでいくために、我々、宇治青年会議所は地域の方々から愛され、頼られる存在であり続ける必要があります。
55周年記念式典では多くの先輩諸兄姉・行政・関係諸団体・同志の方々と、これまでの歴史と、今後の中期ビジョンを共有することができる式典とし、これからの活動・運動へと繋げていけるよう運営を行います。また、55周年記念事業では地域に住まう人々に感謝の気持ちをもって、地域の方々と共に記念事業を成功させるための取り組みを行います。
メンバー一人ひとりが一丸となり感謝と敬意をもって、活動・運動に対して全力で突き進んで参ります。一年で終わる活動・運動ではなく中期ビジョンを浸透させ、メンバーの意識、組織の在り方、方向性を統一し、未来につながる事業を展開し、地域に必要とされる団体であるということを目指し、次の60周年に向け運動を展開して参ります。
●まちの未来創生委員会
青年会議所はその地域、地域でその時青年会議所に所属している会員が自らの実施する事業を会議で決めていくので、地域によっても、また年によってもやっている事業は違います。
その中でも、青年会議所の行っている社会的に影響の大きい事業の一つが選挙に関わる事業です。人づくり、まちづくりの運動を展開していくためには、行政、他団体、地域に住まう人々、若年層の協働や多くの方々に賛同、協力していただくことが必要です。
私たちだけでなく様々な人を巻き込みより良い関係性を築いていき事業展開をしていくことで、より多くの共感や理解が生まれ、多くの方がより良いまちにしたいと意識が変わります。新たな手法を考え、変化に応じて活動・運動できるのも宇治青年会議所の魅力です。
宇治青年会議所でしかできない、人づくり・まちづくりを通じて「明るい豊かな社会」の実現に向けて活動・運動していき、地域のリーダーとして挑戦し、笑顔あふれる地域を築くための運動を展開していきます。
●会員拡大委員会
宇治青年会議所が、組織として活動・運動を続けていくためには、会員拡大は必要不可欠です。そして近年ではそれが大きな課題となっております。自分たちの住み暮らす地域は今後どうなるべきで、そのためには今何が必要なのか?このことを真剣に考え自分たちで行動を起こす団体がなくなってしまえば、今以上に地域が良くなることはありません。より良い宇治市・久御山町・宇治田原町に発展していくためには会員数を増やしていかなければなりません。
まずはメンバー一人ひとりの会員拡大に対する意識を向上させることが必要だと考えます。会員拡大は誰かに任せるのではなく自分自身の課題とも捉え、組織が一丸となって行っていくことが大切です。地域の交流、地域の認知、ファンづくりのために、広報活動、SNSを活用して情報を広く発信し、新たな青年を引き込み、地域の発展に貢献しましょう。
また、入会していただくことがゴールではなく、同じ志をもって、地域のために運動を展開できるリーダーになっていくことや、より強固な組織であり続けるために会員の定着に向けた取り組みも必要となります。
入会したメンバーと共に地域のために、活動・運動を展開し続ける事で、地域を牽引するリーダーとして地域から愛される持続可能な活動・運動を実現しましょう。
●総務委員会
青年会議所の活動・運動が円滑に行えるようになるために、効率的かつ生産性の高い会議の運営が求められています。良い会議には良い運営が必要です。資料配布、設営、議事進行、片付けの各パートがスムーズでなければ会議は良いものになりません。
月に1回の例会は情報を共有し、宇治青年会議所の目指す方向性を確認するだけでなく、友情を育んでいく重要な場であります。本来、例会は準備期間を含め多くの時間を事業構築に費やしたことを伝える場でなければなりません。
例会には開始時間の厳守や服装、聴く態度など聴く側も発表する側に対する敬意を持ち、最高の聞き手として例会に参加する必要があります。発表する側も参加する側も共に有意義な時間となれば自然と出席率も上がり、接する回数が増えることで友情を育んでいくことに繋がります。
このまちの問題点を各委員会が懸命に探り、その解決策を的確に示すことで、このまちが抱える問題とその解決への道のりを示し、メンバーがもっと宇治青年会議所に興味を持ち、取り組んでいる活動・運動に対して能動的である必要があります。
各委員会が一年を通して充実した宇治青年会議所の活動・運動が行えるよう、一丸となって組織内のルールと事前準備を徹底し、メンバーに学びの機会を提供しましょう。
●おわりに
宇治青年会議所の活動・運動を通じて多くの考え方、高い価値観に触れることで、自分自身も成長し、見える世界が変わり、自分の住み暮らすまちである宇治のことや、人のことまで考えることができるようになります。
青年会議所は40歳までと限られた時間の中で、どのような姿勢で活動に取り組むか、目的意識をもってどのように活動していくのかによって、自己成長の差が変わります。
成長の過程には個人差はありますが、宇治青年会議所では様々な活動・運動を通して挑戦、成長する場が提供されます。自ら限界値を決め成長することを止めてしまう人、失敗を恐れて行動を起こさない人もいます。
なぜ宇治青年会議所に入会したのか。自分自身の未来を描き創造してください。失敗は失敗ではありません。どんな失敗でも新たな一歩となります。決して一人ではありません。必ずそばで支えてくれる仲間がいます。未知へと挑戦する心、仲間を想い互いに認め合い、支え合う心が合わさった時、一つのチームとして輝きを放ち、最大限の力が発揮できると確信しております。
先輩諸兄姉から受け継いだ54年の歴史ある宇治青年会議所を更に発展させるために、55年の節目に「Challenge!!」をもって未来へつながる活動・運動に邁進してまちにインパクトを与えます。